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010503 百人一首を楽しむための「かっきい」さんの指取り百人一首プリント紹介
百人一首を簡単に楽しむために
五色百人一首という百人一首がある。向山洋一氏が、百人一首を二十首×五組にして短時間で楽しむことができるように開発した百人一首である。
五色百人一首を購入すれば、教室で簡単に百人一首ができるのでいいのだが、お金がかかる。
そんなときに、かっきいさんという方のホームページに「指取り百人一首」ワークシートに出会った。このワークシートを印刷して教室に持ち込めば、五色百人一首を購入しなくても簡単に百人一首を楽しむことができる。ということで、かっきいさんの「指取り百人一首」の紹介をする。
かっきいさんの指取り百人一首
取り札のワークシート B4版で下のプリントを印刷して、対戦相手二人の間に置く。ばらばらに取り札を切り取る必要はない。取った数を左手の指で数える。源平合戦方式なら、11枚取った方が勝ち。
読み札のワークシート 横の□のチェック枠に印をつけて、2度読みを防ぐ。
かっきいさんの指取り百人一首のワークシートをダウンロードする場所
国語プリントの書棚: http://homepage2.nifty.com/kakkixi/kokugo_print_menu.htm
一太郎のデータでかっきいさんはワークシートを作成しています。一太郎ソフトがない場合は、一太郎ビューアーというフリーソフトを導入すれば、表示したり印刷したりできます。
私の活用の仕方
その1 冬休みに家族で百人一首を楽しむ課題として活用
0 準備 取り札を画用紙に印刷。生徒一人に1枚配布。 生徒は家ではさみで取り札を切り取る。
読み札ワークシートをB4版の紙に印刷。読み札ワークシートに次のような課題を明記しておく。授業で、読み札ワークシートが読めるように事前指導しておく。
課題 次のやり方で二回以上は、家で百人一首を楽しむ。
@あなたが、このプリントを読んで、家の人(保護者・兄弟・親戚など)に、取り札を取っていただく。
読み方 初句を読んでちょっと休み、三句まで読んで少し休む。下の句(太字の部分)は二度読む。
アトランダムに読むときは、読んだ札には鉛筆でチェックをして、二度読みを防ぐ。□はチェック用。
Aあなたが、家の人にこのプリントを読んでもらえるように教えて、家の人に読んでいただいて、あなたも入ってカードを取る。
家の人のコメント欄 と 生徒のコメント欄 を設けておいて、読み札ワークシートを冬休み明けに提出させるようにすると、生徒が冬休みにやったかどうか確認できてよい。 |
おまけ(発展) 家庭で百人一首を簡単に楽しむには、二十首で十分である。もし、ご家庭でも本格的にやりたい場合は、普通の百人一首あるいは五色百人一首を購入することをお勧めするとよい。
五色百人一首を購入するなら
五色百人一首 取り札(字札) 児童用手引書付き:TOSSオリジナル教材: http://www.tiotoss.jp/products/detail.php?product_id=5
五色百人一首を学級づくりに活用するならこの本を読んでみてはいかがでしょうか。
百人一首に強くなるためには、こんな本をお勧めします。覚え方がユニークです。
五色百人一首データ
002 |
黄01 C01 |
春すぎて 夏来にけらし 白妙の 衣ほすてふ 天の香具山 |
持統天皇 |
007 |
黄02 C02 |
天の原 ふりさけ見れば 春日なる 三笠の山に
出でし月かも |
安倍仲麿 |
010 |
黄03 C03 |
これやこの 行くも帰るも 別れては 知るも知らぬも
あふ坂の関 |
蝉丸 |
018 |
黄04 C04 |
住の江の 岸に寄る波 よるさへや 夢のかよひ路
人目よくらむ |
藤原敏行朝臣 |
032 |
黄05 C05 |
山川に 風のかけたる しがらみは 流れもあへぬ
紅葉なりけり |
春道列樹 |
033 |
黄06 C06 |
久方の 光のどけき 春の日に しづ心なく 花の散るらむ |
紀友則 |
037 |
黄07 C07 |
白露に 風の吹きしく 秋の野は つらぬきとめぬ
玉ぞ散りける |
文屋朝康 |
039 |
黄08 C08 |
浅茅生の 小野の篠原 しのぶれど あまりてなどか
人の恋しき |
参議等 |
046 |
黄09 C09 |
由良の門を 渡る舟人 かぢを絶え ゆくへも知らぬ
恋の道かな |
曽禰好忠 |
047 |
黄10 C10 |
八重むぐら しげれる宿の さびしきに 人こそ見えね
秋は来にけり |
恵慶法師 |
055 |
黄11 C11 |
滝の音は 絶えて久しく なりぬれど 名こそ流れて
なほ聞こえけれ |
大納言公任 |
060 |
黄12 C12 |
大江山 いく野の道の 遠ければ まだふみも見ず
天の橋立 |
小式部内侍 |
078 |
黄13 C13 |
淡路島 かよふ千鳥の なく声に いく夜ねざめぬ
須磨の関守 |
源兼昌 |
079 |
黄14 C14 |
秋風に たなびく雲の 絶え間より もれ出づる月の
影のさやけさ |
左京大夫顕輔 |
081 |
黄15 C15 |
ほととぎす 鳴きつる方を ながむれば ただ有明の
月ぞ残れる |
後徳大寺左大臣 |
087 |
黄16 C16 |
村雨の 露もまだひぬ まきの葉に 霧たちのぼる
秋の夕暮れ |
寂蓮法師 |
094 |
黄17 C17 |
み吉野の 山の秋風 小夜ふけて ふるさと寒く
衣うつなり |
参議雅経 |
096 |
黄18 C18 |
花さそふ あらしの庭の 雪ならで ふりゆくものは
わが身なりけり |
入道前太政大臣 |
085 |
黄19 C19 |
夜もすがら 物思ふころは 明けやらで 閨のひまさへ
つれなかりけり |
俊恵法師 |
089 |
黄20 C20 |
玉の緒よ 絶えなば絶えね ながらへば 忍ぶることの
弱りもぞする |
式子内親王 |
003 |
青01 A01 |
あしびきの 山鳥の尾の しだり尾の ながながし夜を
ひとりかも寝む |
柿本人麻呂 |
030 |
青02 A02 |
有明の つれなく見えし 別れより 暁ばかり 憂きものはなし |
壬生忠岑 |
069 |
青03 A03 |
嵐吹く 三室の山の 紅葉葉は 竜田の川の にしきなりけり |
能因法師 |
005 |
青04 A04 |
奥山に 紅葉踏み分け 鳴く鹿の 声聞くときぞ
秋は悲しき |
猿丸大夫 |
031 |
青05 A05 |
朝ぼらけ 有明の月と 見るまでに 吉野の里に
降れる白雪 |
坂上是則 |
070 |
青06 A06 |
さびしさに 宿を立ち出でて ながむれば いづこもおなじ
秋の夕暮れ |
良暹法師 |
006 |
青07 A07 |
鵲の 渡せる橋に 置く霜の 白きを見れば 夜ぞふけにける |
中納言家持 |
050 |
青08 A08 |
君がため 惜しからざりし 命さへ 長くもがなと
思ひけるかな |
藤原義孝 |
074 |
青09 A09 |
憂かりける 人を初瀬の 山おろしよ はげしかれとは
祈らぬものを |
源俊頼朝臣 |
012 |
青10 A10 |
天つ風 雲のかよひ路 吹きとぢよ 乙女の姿 しばしとどめむ |
僧正遍昭 |
057 |
青11 A11 |
めぐり逢ひて 見しやそれとも わかぬ間に 雲がくれにし
夜半の月かな |
紫式部 |
076 |
青12 A12 |
和田の原 漕ぎ出でてみれば 久方の 雲居にまがふ
沖つ白波 |
法性寺入道前関白太政大臣 |
014 |
青13 A13 |
陸奥の しのぶもぢずり 誰ゆゑに 乱れそめにし
我ならなくに |
河原左大臣 |
061 |
青14 A14 |
いにしへの 奈良の都の 八重ざくら けふ九重に
にほひぬるかな |
伊勢大輔 |
091 |
青15 A15 |
きりぎりす 鳴くや霜夜の さむしろに 衣かたしき
ひとりかも寝む |
後京極摂政前太政大臣 |
024 |
青16 A16 |
このたびは ぬさもとりあへず 手向山 紅葉のにしき
神のまにまに |
菅家 |
062 |
青17 A17 |
夜をこめて 鳥のそら音は はかるとも よに逢坂の
関はゆるさじ |
清少納言 |
100 |
青18 A18 |
ももしきや 古き軒端の しのぶにも なほあまりある
昔なりけり |
順徳院 |
075 |
青19 A19 |
契りおきし させもが露を 命にて あはれ今年の
秋もいぬめり |
藤原基俊 |
082 |
青20 A20 |
思ひわび さても命は あるものを 憂きにたへぬは
涙なりけり |
道因法師 |
086 |
桃01 B01 |
嘆けとて 月やは物を 思はする かこち顔なる
わが涙かな |
西行法師 |
097 |
桃02 B02 |
来ぬ人を まつほの浦の 夕なぎに 焼くや藻塩の
身もこがれつつ |
権中納言定家 |
066 |
桃03 B03 |
もろともに あはれと思へ 山桜 花よりほかに
知る人もなし |
前大僧正行尊 |
072 |
桃04 B04 |
音に聞く たかしの浜の あだ波は かけじや袖の
ぬれもこそすれ |
祐子内親王家紀伊 |
073 |
桃05 B05 |
高砂の 尾上の桜 咲きにけり 外山の霞 立たずもあらなむ |
前中納言匡房 |
080 |
桃06 B06 |
長からむ 心もしらず 黒髪の 乱れて今朝は 物をこそ思へ |
待賢門院堀河 |
051 |
桃07 B07 |
かくとだに えやはいぶきの さしも草 さしもしらじな
燃ゆる思ひを |
藤原実方朝臣 |
058 |
桃08 B08 |
有馬山 ゐなの篠原 風吹けば いでそよ人を 忘れやはする |
大弐三位 |
065 |
桃09 B10 |
恨みわび ほさぬ袖だに あるものを 恋に朽ちなむ
名こそ惜しけれ |
相模 |
034 |
桃10 B11 |
誰をかも 知る人にせむ 高砂の 松も昔の 友ならなくに |
藤原興風 |
040 |
桃11 B11 |
忍ぶれど 色に出でにけり わが恋は 物や思ふと
人の問ふまで |
平兼盛 |
048 |
桃12 B12 |
風をいたみ 岩うつ波の おのれのみ くだけて物を
思ふころかな |
源重之 |
016 |
桃13 B13 |
立ち別れ いなばの山の 峰に生ふる まつとし聞かば
今帰り来む |
中納言行平 |
022 |
桃14 B14 |
吹くからに 秋の草木の しをるれば むべ山風を
あらしといふらむ |
文屋康秀 |
028 |
桃15 B15 |
山里は 冬ぞさびしさ まさりける 人目も草も
かれぬと思へば |
源宗于朝臣 |
001 |
桃16 B16 |
秋の田の かりほの庵の 苫をあらみ わが衣手は
露にぬれつつ |
天智天皇 |
004 |
桃17 B17 |
田子の浦に うち出でてみれば 白妙の 富士のたかねに
雪は降りつつ |
山部赤人 |
013 |
桃18 B18 |
筑波嶺の みねより落つる みなの川 恋ぞつもりて
淵となりぬる |
陽成院 |
083 |
桃19 B19 |
世の中よ 道こそなけれ 思ひ入る 山の奥にも
鹿ぞ鳴くなる |
皇太后宮大夫俊成 |
084 |
桃20 B20 |
永らへば またこのごろや しのばれむ 憂しと見し世ぞ
今は恋しき |
藤原清輔朝臣 |
008 |
緑01 D01 |
わが庵は 都のたつみ しかぞすむ 世をうぢ山と
人はいふなり |
喜撰法師 |
009 |
緑02 D02 |
花の色は 移りにけりな いたづらに 我身世にふる
ながめせしまに |
小野小町 |
011 |
緑03 D03 |
和田の原 八十島かけて 漕き出でぬと 人には告げよ
あまのつりぶね |
参議篁 |
015 |
緑04 D04 |
君がため 春の野にいでて 若菜摘む わが衣手に
雪は降りつつ |
光孝天皇 |
017 |
緑05 D05 |
ちはやぶる 神代もきかず 竜田川 からくれなゐに
水くくるとは |
在原業平朝臣 |
020 |
緑06 D06 |
わびぬれば 今はた同じ 難波なる 身をつくしても
逢はむとぞ思ふ |
元良親王 |
023 |
緑07 D07 |
月見れば ちぢに物こそ 悲しけれ わが身ひとつの
秋にはあらねど |
大江千里 |
026 |
緑08 D08 |
小倉山 峰の紅葉ば 心あらば 今ひとたびの みゆき待たなむ |
貞信公 |
029 |
緑09 D09 |
心あてに 折らばや折らむ 初霜の 置きまどはせる
白菊の花 |
凡河内躬恒 |
035 |
緑10 D10 |
人はいさ 心も知らず ふるさとは 花ぞ昔の 香ににほひける |
紀貫之 |
036 |
緑11 D11 |
夏の夜は まだ宵ながら 明けぬるを 雲のいづこに
月宿るらむ |
清原深養父 |
038 |
緑12 D12 |
忘らるる 身をば思はず 誓ひてし 人の命の 惜しくもあるかな |
右近 |
041 |
緑13 D13 |
恋すてふ わが名はまだき 立ちにけり 人知れずこそ
思ひそめしか |
壬生忠見 |
042 |
緑14 D14 |
契りきな かたみに袖を しぼりつつ 末の松山
波こさじとは |
清原元輔 |
054 |
緑15 D15 |
忘れじの 行末までは かたければ けふをかぎりの
命ともがな |
儀同三司母 |
059 |
緑16 D16 |
やすらはで 寝なましものを 小夜ふけて 傾ぶくまでの
月を見しかな |
赤染衛門 |
068 |
緑17 D17 |
心にも あらでうき世に ながらへば 恋しかるべき
夜半の月かな |
三条院 |
071 |
緑18 D18 |
夕されば 門田の稲葉 おとづれて 蘆のまろ屋に
秋風ぞ吹く |
大納言経信 |
092 |
緑19 D19 |
わが袖は 潮干に見えぬ 沖の石の 人こそしらね
かはく間もなし |
二条院讃岐 |
093 |
緑20 D20 |
世の中は つねにもがもな 渚漕ぐ あまの小舟の
綱手かなしも |
鎌倉右大臣 |
052 |
橙01 E01 |
明けぬれば 暮るるものとは 知りながら なほ恨めしき
朝ぼらけかな |
藤原道信朝臣 |
064 |
橙02 E02 |
朝ぼらけ 宇治の川霧 たえだえに あらはれわたる
瀬々のあじろ木 |
権中納言定頼 |
045 |
橙03 E03 |
哀れとも いふべき人は 思ほえで 身のいたづらに
なりぬべきかな |
謙徳公 |
043 |
橙04 E04 |
逢ひ見ての 後の心に くらぶれば 昔は物を 思はざりけり |
権中納言敦忠 |
044 |
橙05 E05 |
逢ふことの 絶えてしなくば なかなかに 人をも身をも
恨みざらまし |
中納言朝忠 |
056 |
橙06 E06 |
あらざらむ この世のほかの 思ひ出に 今ひとたびの
あふこともがな |
和泉式部 |
021 |
橙07 E07 |
今来むと いひしばかりに 長月の 有明の月を
待ち出でつるかな |
素性法師 |
063 |
橙08 E08 |
今はただ 思ひ絶えなむ とばかりを 人づてならで
言ふよしもがな |
左京大夫道雅 |
077 |
橙09 E09 |
瀬を早み 岩にせかるる 滝川の われても末に
逢はむとぞ思ふ |
崇徳院 |
053 |
橙10 E10 |
嘆きつつ ひとりぬる夜の 明くる間は いかに久しき
物とかは知る |
右大将道綱母 |
025 |
橙11 E11 |
名にし負はば 逢坂山の さねかづら 人に知られで
くるよしもがな |
三条右大臣 |
088 |
橙12 E12 |
難波江の 蘆のかり寝の ひと夜ゆゑ みをつくしてや
恋ひわたるべき |
皇嘉門院別当 |
019 |
橙13 E13 |
難波潟 短かき蘆の 節の間も 逢はでこの世を
過ぐしてよとや |
伊勢 |
067 |
橙14 E14 |
春の夜の 夢ばかりなる 手枕に かひなく立たむ
名こそ惜しけれ |
周防内侍 |
099 |
橙15 E15 |
人もをし 人もうらめし あぢきなく 世を思ふゆゑに
物思ふ身は |
後鳥羽院 |
049 |
橙16 E16 |
みかきもり 衛士のたく火の 夜はもえ 昼は消えつつ
物をこそ思へ |
大中臣能宣朝臣 |
027 |
橙17 E17 |
みかの原 わきて流るる いづみ川 いつ見きとてか
恋しかるらむ |
中納言兼輔 |
090 |
橙18 E18 |
見せばやな 雄島のあまの 袖だにも ぬれにぞぬれし
色はかはらず |
殷富門院大輔 |
095 |
橙19 E19 |
おほけなく うき世の民に おほふかな わがたつ杣に
墨染の袖 |
前大僧正慈円 |
098 |
橙20 E20 |
風そよぐ ならの小川の 夕暮れは みそぎぞ夏の
しるしなりける |
従二位家隆 |
この記事作成 2011.09.12