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010803 こんな書写の授業はいかが(1)…「漢字と詩」オリジナル作品集
はじめに
オリジナルの書写作品を初めて生徒たちに創ってもらいました。手本を見て書くと、どうしても手本のイメージが最後までぬけなくて、掲示した作品を眺める時、字の上手い下手の観点で見てしまう気がします。
オリジナルの書写作品は、その点、形式は同じでも、書かれている内容が一人ずつ違い、できあがった作品を味わうという視点で見ることができるよさを感じます。
作品の形式
半紙の上半分に大きく漢字一字を書く。取り上げる漢字は、新年の抱負を表すような漢字にする。
下半分に、上の漢字からイメージする詩のようなメッセージを書く。
上の漢字を取り入れたメッセージでもよいし、上の漢字をメッセージの中に織り込まなくてもよい。
オープニングメッセージで予告しておきましたように、生徒の作品群をご紹介します。
作品例(1) 天 力強いメッセージが魅力です。
作品例(2) 歩 マイペースで肩の力を抜いている感じが出ています。下の小さなイラストも生きています。
作品例(3) 新 新年へ臨む緊張感ある気持ちが感じられます。3年生の卒業を意識した作品です。
作品例(4) 創作漢字横書き「発輝」+縦書き「輝く」 横書きと縦書きを組み合わせている工夫がユニークです。中三の時点での試練を前向きにメッセージにいかしています。
作品例(5) 輝 力強いメッセージが漢字「輝」にマッチしています。
作品例(6) 亀 ウサギとカメを頭に置いた作品です。取り上げた漢字がユニークです。
作品例(7) 極 何かの名言に載っていそうなメッセージです。
作品例(8) 絆 卒業間近な3年生にとって「絆」のメッセージを眺めながら一日一日を過ごしてもらいたい、そんな作品に仕上がっています。「絆」の終筆の長い線がどこまでも続いていく絆ぴったりです。
作品例(9) 成 将棋ネタの作品ですが、メッセージと漢字とがうまく組み合わされています。ただ「成」という漢字だけでは伝わらない思いが、メッセージを読むと伝わってきます。
作品例(10) 己 己を行頭に置いてメッセージを考えた作品です。
作品例(11) 空 おおらかな気持ちになれるメッセージに味わいがあります。
(記 2008.01.03)
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