0108 「言語事項」関連資料 TOPへ戻る
010802 父ちゃんの凧 長崎源之助 文図 井上秀喜作成
はじめに
一文の分析を、文図という形でまとめてみた。(まだ、すべての文図が完成したわけではないが、少しずつまとめていく予定である。)
「文から絵きもちが見えてくる(1)(2) ―文の構造を視覚化する―」(教科研岡山国語部会・津山サークル 『教育国語』2・16/2・17)の文図の書き方を参考にしたが、規定語の位置づけまでを正確に文図を表わすことが、ホームページ上で難しかったので、規定語の限定する名詞とつなげて書いてある。また、状況語、独立語は、薄い水色でラインマーカーしてある。あわせ文の内部構造については、どのような関係か、四角囲みの中に補注の形で記載することにした。(あわせ文内部の、一組の主語述語に、T・U・V・Wなどのローマ数字をつけてある場合もある。)
お読みいただいて、ここはこうだ、ここの教材分析は違うというようなご意見を、お寄せいただきたいい。少しずつ改訂していきたいと考えている。 (最新更新日 2005.8.20)
教科研岡山国語部会津山サークルによる教材分析が公開されつつあるので、その教材分析から井上が一部引用紹介させていただく形で、実際の授業に参考になるようにも編集していく予定である。引用部分が、わかりやすいように、ピンク色を背景色として紹介する。
参考書 …引用するときの略号[ ]
『日本語の文法』(高橋太郎 ひつじ書房)…[高橋・文法]
『日本語文法・形態論』(鈴木重幸 むぎ書房)…[鈴木・形態論]
『初級を教える人のための日本語文法ハンドブック』(庵功雄・高梨信乃・中西久美子・山田敏弘 スリーエーネットワーク)…[初級]
『中上級を教える人のための日本語文法ハンドブック』(庵功雄・高梨信乃・中西久美子・山田敏弘 スリーエーネットワーク)…[中上級]
どうです、 |
|
||||
(この凧は) | ――― | りっばな凧でしょう。 | |||
津山サークルの教材分析より [語句の意味] どうだ…(連語)どういう事・わけ・様子だ。「それが――からいけないのか」。特に、他人に同意を求めたり、何かをするようにすすめたりするのに使う。「――、いい絵だろう」「――、降参か」「――、お前も読まないか」「一つ食べたら――」▽副詞「どう」+助動詞「だ」。もう少し丁寧に言うには「どうです(か)」等を使う。 ・ここでは、「他人に同意を求めたり見せつけたり」にあたるだろう。 りっぱ【立派】…(ダナ)非難する所が見つからないほど、すぐれて堂々としていること。完全と言っていいほど見事な様子。「――な家」「――な成績」「――にやってのける」「落ち着いて――な態度」「生計が――に立って行く」 [サークルの読み] この始まりには、さらに「できごと0」がかくされている。それは、「どうです」という問いかけがあることからわかる。お客かだれかが、この凧を見て、関心を示したようにわたしには受け取れた。そのできごとがあって、「どうです、」という話が始まる。わたしは、凧のこと教えたくてしかたないのだということもわかる。 |
津山サークルの教材分析へのコメント [サークルの読み]として引用紹介した「できごと0」の読みは、なるほどと思った。というのは、読み研の導入部の事件設定の読みの教材分析の視点と重なるからである。読み研の事件設定の読みとして、(1)本筋の事件の前にある事件を読みとるということを教材分析の中で示している。さらに、津山サークルは、「お客かだれかが、この凧を見て、関心を示したようにわたしには受け取れた。」と推測しているところから、さらにはっきりと書かれていない場として「話者の家」を読みとっていると思われる。 事件設定の読みには(1)先行事件以外にも(2)話者設定を読みとることも含まれている。話者として「わたし」の存在を明らかにしている点も確認しておきたい。 井上は、「話者が凧をもって話している」と話者の話す状況を読んだ。 |
(この凧を) |
|
||||
わたしの父が、 |
| ―┴― |
作ったんです。 |
|||
これ、 | ――― | わたしの、たからです。 |
|
||
わたしのいなかでは、 |
|
||||
男の子が ――― 生まれると、 | |||||
凧を | |||||
(男の子が生まれた家の人は) |
| ―┴― |
作ったものです。 |
|||
父は、 | ――― | 魚屋でしたが、 | T |
|
||
凧作りが | ||||||
(父は) |
| ―┴― |
大好きで、 |
U | |||
ご近所や、お客さんの家で | ||||||
男の子が | ――― | 生まれると、 | V | |||
凧作りを | ||||||
(父は) |
| ―┴― |
かって出たそうです。 |
W | |||
「どっちが本職だか、分かったもんじゃなかったよ。」と、 |
|
||||
母は |
| ―――――――――――┴――――――――――― |
言ってました。 |
|||
凧をあげるのも |
|
|||||
父は、 |
| ―――――┴――――― |
大好きで、 |
T | |||
五月のお節句の凧あげ大会には、 | ||||||
たたみ二まいぐらいもある大きなのを | ||||||
(父は) |
| ―――――┴――――― |
作って、 |
U | |||
@町のわかいしゅうと A(たたみ二まいぐらいもある大きなのを) |
||||||
(父は) |
@ A | ―――――┴――――― |
あげたそうです。 |
V | |||
凧あげ大会が | ――― | 近づくと、 | T |
|
||
父はもう仕事が手につかなくなったと | ||||||
(母は) |
| ―┴― |
いいます。 |
U | |||
修正案
凧あげ大会が | ――― | 近づくと、 | T |
|
||
仕事が | もう | |||||
父は |
| ―┴― |
↓ 手につかなくなったといいます。 |
U | |||
|
山に | |||||
(父は) |
| ――――┴―――― ↓ |
行ったり、 |
T | ||
凧のほねにする竹を切りに | |||||
(父は) |
それを | ――――┴―――― |
組み立てたり、 |
U | ||
(父は) |
絵を | ――――┴―――― |
かいたり、 |
V | ||
(父は) |
その紙を | ――――┴―――― |
はったり、 |
W | ||
(父は) |
糸目を | ――――┴―――― |
付けたり、 |
X | ||
(父は) |
しっぽを | ――――┴―――― |
下げたり……。 |
Y | ||
(父のくせは) | ―――― | しかたがないので、 | T |
|
||
母が |
魚を | ―――┴――― |
一人で ↓ 売ったり、 |
U | |||
(母は) |
さしみを | ―――┴――― |
作ったり、 |
V | |||
(母は) |
開きを | ―――┴――― |
ほしたりしたんですって。 |
W | |||
八幡太郎義家とか、源義経とか、武田信玄といった、よろいかぶとのいわゆる武者絵をかくのが | |||
父は |
| ――――――――――――――――――┴―――――――――――――――――― |
上手でした。 |
|
|
|||
「すみをたっぷりふくませた太い筆で、勢いよく、一気にかきあげる様子は、見ていて本当に気持ちよかったよ。」と | ||||||
これは、 | ―――― | 母の思い出話です。 | ||||
|
(わたしが――――母のおなかにできた時、) | |||
とても ↓ |
|||
父は | ―――― | 喜んで、 | |
生まれてくる子は、もう男の子だと |
勝手に ↓ |
||
(父は) |
| ―――┴――― |
決めちゃって |
|
どんな凧を作ってやろうかと、 |
@うれしそうに Aしょっちゅう ↓ |
||
(父は) |
| ―――┴――― |
考えていたそうです。 |
ところが、 | |||
生まれたのが | ―――― | わたしでしょ。 | |
どんなに ↓ |
|||
父が | ―――― | がっかりしたことか。 | |
それでも、 | ||
凧を | ||
父は |
| ―――┴――― |
作ってくれたのです。 |
↓ わたしのために |
||
それが、 | ―――― | この六角凧なんです。 |
武者絵ばかり | ||
父は、 |
| ―――┴――― |
かいていたものだから、 |
女の子向きの絵を |
(父は) |
| ―――┴――― |
知りません。 |
(父が)―――考えに考えた末にかいたのが、 | ―――― | この巴御前です。 |
女ながらもよろいかぶとに身を固め、なぎなたふるって、寄せくる敵を、ばったばったとなぎたおしたという、 ↓ |
||
巴御前は、 | ―――― | 勇ましい人です。 |
@わたしに A友江と B名前を | まるで、その凧の絵に合わせるみたいに、 ↓ |
|
父ったら、 |
@ A B | ―――┴――― |
付けたんです。 |
わたしが―――生まれたころは、 | ||
(日本が)―――領土ほしさから ↓ |
||
中国に | ||
日本が |
| ―――┴――― |
せめこんで、 |
だんだん ↓ |
||
その戦争が、 | ―――――― | 大きくなっていました。 |
ご近所でも、 | ||
兵隊に | さっそく ↓ |
|
八百屋のおじさんや、とこ屋の兄さんや、ゆう便屋さんなどが、 |
| ―――┴――― |
とられたんですって。 |
そして、 | ||
戦争に | 間もなく ↓ |
|
父も |
| ―――┴――― |
連れていかれちゃいました。 |
広辞苑によると | ||
生まれたての赤んぼのわたしをかかえ、女手一つで魚屋をやらなければならなかった母は、 | ―――― | どんなに苦労したかしれません。 |
ベネッセ表現読解国語辞典によると | ||
生まれたての赤んぼのわたしをかかえ、女手一つで魚屋をやらなければならなかった母は、―――どんなに苦労したか | ―――― | しれません。 |
広辞苑 し・れる【知れる】C(不定詞に続けて「…か―・れない」の形で)言い表しがたいほどの甚だしさを示す。「どんなに嬉しかったか―・れない」 ベネッセ表現読解国語辞典 し・れる【知れる】B(「知れない」の形)そのことが理解できない。わからない。◎あの人の気が知れない。◎得体が知れない。 |
[中上級]3−1 非制限的名詞修飾 意味・用法 P388・389 (1)昼食を食べた大下は急ぎの仕事をしに会社に戻った。 (継起) (2)向こうから大きな荷物を持ったチンさんがやってきた。(付帯状況) (3)たばこをやめた高木はストレスのためかよく食べる。 (理由) (4)いつもは優しい田中がそのときばかりは声を荒げて訴えた。(逆接) ◆非制限的名詞修飾は名詞修飾節と主節とが次のような意味的関係を持つ場合に用いられます。ここでは主要な四つの意味を挙げておきます。 @ 継起 名詞修飾節の出来事が終わってから主節の出来事が起きたことを表わします。(1)は「大下」が「昼食を食べた」あとで「会社に戻った」ことを表わしており、次の(1)’のようにも表現できます。 (1)’大下は昼食を食べて急ぎの仕事をしに会社に戻った。 名詞修飾節の述語は動作的な動詞に限られタ形を取ります。 A 付帯状況 名詞修飾節の状態が主節の出来事と同時に存在することを表わします。(2)は「チンさん」が「大きな荷物を持った」という状態で「やってくる」という動作を行ったことを表わし、(2)’のようにも表現できます。 (2)’チンさんが大きな荷物を持って向こうからやってきた。 この用法では、名詞修飾節の述語は結果状態を表わす動詞のテイル形かタ形、または形容詞です。 B 理由 名詞修飾節の出来事や状態が理由となって主節の出来事や動作が引き起こされることを表わします。(3)では「高木」が「たばこをやめた」という理由で「よく食べる」という動作をしていることを表わし、次の(3)’のように「〜ので」を使って表現することができます。 (3)’高木はたばこをやめたのでストレスのためかよく食べる。 理由を表わすテ節に言い換えられる場合もあります。 (5)風を引いた渡辺は学校を休んだ。 (5)’渡辺は風を引いて学校を休んだ。 この用法では特に名詞修飾節の述語に制限は見られません。 C 逆接 名詞修飾節の出来事と反対の出来事が主節で述べられることを表わします。(4)では「田中」が「いつもは優しい」のに「その時ばかりは声を荒げて訴えた」ことを表わしています。 (4)’田中はいつも優しいがその時ばかりは声を荒げて訴えた。 この用法でも名詞修飾節の述語に特に制限はありません。 また逆接の意味ではなく対比的な意味で用いられることもあります。 (6)数学が好きな兄と対照的に弟は音楽が好きだ。 この「生まれたての赤んぼのわたしをかかえ、女手一つで魚屋をやらなければならなかった母は、どんなに苦労したかしれません。」という文では、長い名修飾節が理由を表わしていると考えることができると思う。 |
題目語節@ ゴムの前かけをしめ、長ぐつをはいて、うろこのはりついたうでで、てきばきと魚を切る母、 | ||
題目語節A その背中でのけぞって泣いていたわたし、 | ||
そんなすがたを | ||
(わたしは) |
| ―――┴――― |
想像すると、 |
今でも |
||
むねが | きゅんと ↓ |
|
(わたしは) |
| ―――┴――― |
いたくなります。 |
ところが、 | ||
父ときたら | ―――― | のん気なもので、 |
中国へ | 兵隊として ↓ |
|
(父は) |
| ―――┴――― |
行ってまでも、 |
凧を | ||
(父は) |
| ―――┴――― |
作っていたんですって。 |
―――― | ||
| ―――┴――― |
| | | ――┴―――┴―――┴―― |
||
そのことは、父が戦死した後、遺品をとどけてくれた戦友の青野さんから聞いて分かりました。
中国の少年が―――むかで凧をあげているのを | ||
父は、 |
| ―――┴――― |
見つけると、 |
すっかり ↓ |
||
(父は) | ―――――― | 興ふんしちゃって、 |
@ それを (A)(中国の少年に) |
手に取って ↓ |
|
(父は) |
@ (A) | ―――┴――― |
見せてもらったそうです。 |
むかで凧というのは、 | ―――――― | 小さな円い凧を何まいもつなげたものです。 |
凧好きの父でしたが、むかで凧を見るのは、初めてだったそうです。
凧は日本だけのものではなく、せ界じゅうどこにもあるんだということを知った、父の感激は | ―――― | どんなだったでしょう。 |
糸の付け方や、凧と凧のつなげ方や、バランスのとり方などを、 | @あまり熱心に Aいつまでも ↓ |
|
父が |
| ―――┴――― |
見ているので、 |
(父に)凧を取られやしないかと | ||
少年は、 |
| ―――┴――― |
心配したそうです。 |
戦地では、 | ||
凧作りの材料を集めるのも | ―――――― | 大変でしたが、 |
父の熱心さに ↓ |
竹や紙やひもなどを | 協カして、 ↓ |
戦友たちも |
| ―――┴――― |
さがしてくれたそうです。 |
絵の具を | ||
隊長さんまでが、 |
| ―――┴――― |
取り寄せてくれたんですって。 |
あまりのうれしさに、 ↓ |
||
なみだを | ||
父は、 |
| ―――┴――― |
こぼしたといいます。 |
@どんな短い休み時間ものがさずに、 Aこつこつ ↓ |
||
父は、 | ―――――― | 働いて、 |
五十まいもの凧を | ||
(父は) |
| ―――┴――― |
作ったそうです。 |
題目語節 赤いよろいを着、なぎなたをかかえ、きりりとはちまきをしめ、目をつり上げ、ロをきゅっと結んだ、美しい女大将の顔…… | |||
それが | ―――― | 五十まい(です)。 | |
|
「父ちやんは、日本に残したあたしたちのことを思いながら、一まい、一まい、心をこめて、巴御前の、いいえ、友江の絵をかいたんだよ、きっと。」 と、 |
よく ↓ |
|
母は、 |
| ―――┴――― |
言ってたものです。 |
その凧をあげた時のそう観さといったら。
手を | みんな ↓ |
|
戦友たちは、 |
| ―――┴――― |
たたき、 |
(凧を) | @ そう眼鏡で A にこにこ ↓ |
|
隊長さんも |
| ―――┴――― |
見上げたんですって。 |
少しずつ ↓ |
|||
真っ青な冬の空にあがった五十まいの巴御前は、 | ―――― | 目鼻立ちこそ、―― | ちがっていましたが、 |
とても ↓ |
|||
(真っ青な冬の空にあがった五十まいの巴御前は、) | ―――― | どの顔も―― | かわいらしかったといいます。 |
側面語 @目鼻立ちこそ、 Aどの顔も 側面語の文図へのあらわし方は、よくわからないが、 @(側面語と述語)とで、(小さな主語と述語)の関係をもっている。側面語が、小さな主語になっている。 目鼻だちが――ちがっている どの顔も――かわいらしかった A(大きな主語)と(述語節…側面語と述語)との関係もある。 五十まいの巴御前は、――(目鼻立ちこそちがっていましたが) 五十まいの巴御前は、――(どの顔もかわいらしかった) |
一日じゅう | よく ↓ |
|
巴御前の凧は、 | ―――― | あがっていたそうです。 |
戦友たちは、作業の合間に、それを見上げては、楽しんでいました。
凧を | ||
国の子どもたちも、 |
| ―――┴――― |
あげているだろうか。 |
おふくろは | ―――― | 達者だろうか。 |
じいさんの神経痛が | ―――― | いたまなければいいが……。 |
凧を | ||
(兵隊たちは) |
| ―――┴――― |
見ながら、 |
いろんなことを | ||
兵隊たちは、 |
| ―――┴――― |
考えていたといいます。 |
夕方になって、父が凧をおろそうとした時です。
とつぜん、 ↓ |
||
一発の銃声が | ―――― | ひびき、 |
父のむねを | ||
たまが |
| ―――┴――― |
つらぬいたんです。 |
その場に | ばったり ↓ |
|
父は、 | ―――― | たおれ、 |
ひもを | ||
父の手をはなれた凧は、 |
| ―――┴――― |
引きずりながら、 |
どこまでもどこまでも | ||
(凧は) |
| ―――┴――― |
飛んでいってしまったそうです。 |
遠い山なみのみねに | ||
雪が | ―――― | かがやいていて、 |
夕焼けに | ||
巴御前の凧は、 |
| ―――┴――― |
そまりながら、 |
ぐんぐん ↓ |
||
(凧は) | ―――― | 小さくなっていったそうです。 |
わたしは、その凧を見たわけではありませんのに、それが今でもはっきり見えるような気がします。
子どものころは、 | ||
父を殺したという中国の少年兵を | どんなに ↓ |
|
(わたしは) |
| ―――┴――― |
うらんだかしれません。 |
でもね、 | ||
今考えると、 | ||
その少年兵がどんなに腹を立ててたか、 | ||
(わたしは) |
| ―――┴――― |
分かるような気がするんです。 |
だって、 | ||
自分たちの空を | わがもの顔で、 ↓ |
|
敵の凧が、 |
| ―――┴――― |
飛んでいるんですもの。 |
ひょっとしたら、 | ||
@ 自分の家族を A 日本軍に |
||
その人、 |
@ A | ―――┴――― |
殺されたのかもしれませんね。 |
敵も味方もなく、世界の国々のいろんな凧が仲良くあげられたら、どんなにいいでしょう。
きっと | ||
それを | ||
父も、 |
| ―――┴――― |
望んでいたにちがいありません。 |
この六角凧を | ||
(わたしは) |
| ―――┴――― |
見ていると、 |
(わたしは) | ―――――― | 顔も覚えていない父の、そんな夢が―――伝わってくるような気がします。 |
人目のご訪問ありがとうございます。 | カウンタ設置 2005.8.8 |